彼らはStreet of Crocodiles (1986)やLeoš Janáček: Intimate Excursions (1983)をはじめとする数々の名作を創り続ける才人。
チェコのシュルレアリスト、ヤン・シュヴァンクマイエルの師弟として一緒に働いたこともあるというが、もはや師を越えるイマジナションが炸裂する映像美は必見に価する。ヤン・シュヴァンクマイエルがどこか男性的な攻撃性を秘めているのに対し、Brothers Quayには繊細で傷つきやすいガラス細工のような幻想美を時として感じる。
ちなみに彼らが作品に取りあげたことのあるチェコの作曲家Leoš Janáčekも数々の名作を残した人物で、こちらも素晴らしいアーティストである。
COMME des GARÇONSでは様々なアーティストをサイトで紹介している。ファッションとアート、そして音楽とは切り離せない。
ファッションが死すとき、アートは死す。音楽も然り。
しかし、現実はそうではない。
ファッション、アート、音楽は永遠に生き続ける。
人間の体内に「脳」というものがあるかぎり、
これらの要素は不可欠なのだ。
少なくとも、私にはそうである。
「脳」は、すべての活動を司る。
怪奇も幻想も、その他もろもろの事象も、「脳」が引き起こす。
仮に「脳」をコントロールすることができる時代が訪れた時、
人間は人間以上の存在になるだろう。