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哲学と音楽
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    30 Years With(out) Ian Curtis Transmission 80-10


    イアン・カーティス亡き後のJoy Division。それは、New Orderではなく、このコンピレーションアルバムに収録されたアーティスト達によって確実に、脈々とその魂は過去から現在、未来へとつながっている。ほとんど知られていないアーティストが多いが、どの曲もじつに良い。なかなかの完成度であると思う。Cocteau TwinsのギタリストRobin Guthrieソロ名義の名盤"IMPERIAL"やRoger Eno、Roedelius等と共に、読書をするときのBGMとしてよく聴いている。

    自殺によるカタルシスはあるのだろうか。
    イアン・カーティス、ジミ・ヘンドリックス、シド・バレット、ジム・モリソン、シド・ヴィシャス、そしてRozz Williams...自殺と縁があるアーティストたち。彼らのような希有なセンスを持つ天才は繊細な刃との戦いなのだ。

    それだけに自らが抱える孤独、葛藤、軋轢、妄想、
    ありとあらゆる事が一気に崩れる時、繊細な魂は揺らぎ、
    揺らぐ…

    カタルシス…。それは、アリストテレスの「詩学」によれば、魂の身体からの排泄あるいは魂の浄化を意味する。いわば悲劇の効用として論じたものであるが、その効用とは何であるか? 
    それを考えると夜は尽きない。  ともあれ、抑圧されていたものを浄化する作用のひとつとしてカタルシスがある。ギリシャ悲劇が生まれた背景には間違いなくカタルシスを好む観客がいたからだとされるが、 そういう意味では人類にとっては現代も、太古もさほど変わりはないようにも見える。 日本で生まれた「喜怒哀楽」という概念だけでは補えきれなかった概念、それがカタルシスである。

    誰の心の中にもある無意識の内に抑圧された恐怖や痛み、悲しみ、苦痛…。それらがカタルシスによって解き放たれる時、新たな世界が目覚めるのだろう。

    私は自らの存在意義をつねに考えている。生きるとは何か? 行動するとは何か?
    愛とは何か?、そして…

    人類の英知、哲学は、時代によって古びない。音楽も然りである。



    BGB(Background Book) : ジャン・ポール・サルトル「水いらず」

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    Pan ho megas tethneke | 2011/04/27 12:14 AM |
    Lied des Ziegenhirten

    (An meinen Nachbar Theokrit von Syrakusa.)

    Da lieg ich, krank im Ged&auml;rm -
    Mich fressen die Wanzen.
    Und dr&uuml;ben noch Licht und L&auml;rm:
    Ich h&ouml;r's, sie tanzen.
    Sie wollte um diese Stund'
    Zu mir sich schleichen:
    Ich warte wie ein Hund -
    Es kommt kein Zeichen!
    Das Kreuz, als sie's versprach!
    Wie konnte sie l&uuml;gen?
    Oder l&auml;uft sie Jedem nach,
    Wie meine Ziegen?
    Woher ihr seidner Rock? -
    Ah, meine Stolze?
    Es wohnt noch mancher Bock
    An diesem Holze?
    Wie kraus und giftig macht
    Verliebtes Warten!
    So w&auml;chst bei schw&uuml;ler Nacht
    Giftpilz im Garten.
    Die Liebe zehrt an mir
    Gleich sieben &Uuml;beln -
    Nichts mag ich essen schier,
    Lebt wohl, ihr Zwiebeln!
    Der Mond ging schon in's Meer,
    M&uuml;d sind alle Sterne,
    Grau kommt der Tag daher -
    Ich st&uuml;rbe gerne.


    山羊飼いの歌 

    (私の隣人、シラクサのテオクリトスに)

    おれは寝ている、腹をいためて、−
    南京虫の餌食となって。
    まだ灯りが見える、騒いでいる!
    みんな踊っているのだ。

    この刻限に、彼女(あれ)は

    忍んでくると言った、
    おれは忠犬のように待っている、−
    だがなんの合図もない。

    約束したとき、十字も切った!
    なんであれが嘘をつくものか?
    それとも相手構わず蹤(つ)いていったか、

    おれの山羊みたいに?

    あいつの絹の上衣は誰がやった?−
    ああ、日頃の高慢ちきめが?
    この森にはおればかりか
    ほかにもたくさんの牡山羊がいるらしい。

    待ち焦がれる身の
    切なさ、腹立たしさ!
    梅雨の夜に、毒茸が
    むやみやたらに生えるようだ!

    恋の憔悴(やつれ)か−いやはや

    なまじの災難じゃない、
    食気(くいけ)もすっかりなくなって、

    玉葱なんか、見るのも嫌だ!

    月はもう海へ沈んだ、
    どの星も呆(ほう)けてしまった、

    朝が白んできた、−
    ああ、いっそ死にたい。
    (氷上英廣訳)









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